何もできないから、できること

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん


サンタフェ、と聞いて皆さま、何を思い出すでしょうか?

宮沢りえちゃん?
("ちゃん"付けしたくなるのは、私がオバちゃんだからか?
若いころから活躍されているので、少女のころの印象が強く、ちゃん付けの方がしっくり来てしまいます。)

彼女の有名な写真集で、その名を知ったサンタフェでしたが、

実は、建築がすごい場所だと知ったのは、もう最近のことでした。


試しに、【サンタフェ 建築】と検索して頂いたら、
それはそれは、土の色味のかわいい、建物の画像がたくさん出てきます。

中には、それを模した日本のハウスメーカーのものも出てきますが、
カタチや雰囲気だけ真似しても、

素材が違うと、まったく印象も違うから、見ていておもしろい。

そしてまた、この土の色に、空色が良く似合うこと!

快晴の青空はもちろん、空色のドアが、土の色味に本当によく似合う。

色の組み合わせの美しさも、色々なものを見ることで、とても参考になります。


さて、なんでこんな話をするかというと、

「今、家なんてとても、とても・・・」と思っている方にでも、できることがあるからです。


その一つが、お家の建築感度をあげること。

感性や、見る目を養う、肥やすということです。

良いものをいっぱい見て、自分が大金を払ってでも、本当に欲しい家とはどんなものか、

イメージを膨らませ、しっかりとした芯となる方向性を見つける。

そうすれば、提示されるがままに、なんとなくOKを出して、

何となく家を建てたけど、

あれ?自分が建てたかった家って、こんなんだっけ?とはなりにくい。
(理想があったところで、先立つものがなければ、「は?お金払えるならしてやるよ?」と言われるかもですが、
寄せる工夫は、できる。

また、それを少しでも叶えてあげれたら・・・と思ってくれそうなところを探しましょう。

色々な工務店を回れるのも、今のうちです。)


どんな博識な人間だって、自分の知っている範囲のことしか知らない。

それは素人だろうが玄人だろうが、違いはない。
(玄人だって、その人の知っている範囲しか知らないので。)

人間は、その知っている範囲のことでしか、やっぱり考えられない。


だとしたら、素人でも、色々なものを見て、知っておく範囲を広げれば、
より一層、自分が思うところの家に近づけます。

(良かれと思って、ではあっても)玄人の言いなりにならずにすみます。

(大人VS子ども、先生VS生徒、玄人VS素人、でもそうですが、

知識の少ない側は、反論の言葉がうまく見つからないだけで、

納得しているとか、腑に落ちているわけではないことは、多々あるからです。

相手が、微妙な表情なら、知ってる側は、汲んであげないと、後々確執となりかねないように思います。)

いざ具体的に話が決まって、流れ出してからでは、
知っている範囲の狭さで、家を決めないといけなくなる。

だから、具体的に何もできない今こそ、その時間に回すことができるのです。


試しに、【無垢の木の家】と検索して見てください。

同じ無垢の木の家と言っても、質感や雰囲気は違うことに気づくと思います。


試しに、【土の家】と検索して見てください。

世の中には、自由な発想で、こんなにもワクワクするような家があるのかと驚かれると思います。


以前、ブログで村山雄一氏設計のロバハウスのことを書きました。

その時に、施主である、ロバの音楽隊の松本雅隆さんが、

胎内のような、洞窟のようなというイメージを伝えて、できあがった
本当にすてきな空間です。

この、いかにも土っぽいというか、胎内のようなイメージに近いのが、もくせい工舎では

原田左研さんによる、甘木土の色味になると思います。

胎内のような家

くせもなく、無難で、色合わせもしやすい、白漆喰や日田土も良いのですが、

白漆喰

甘木土独特の、優しい雰囲気は

胎内のような家

やっぱり、かえがたい。

土の色と、空色が合うことを覚えていれば、

ドアや、家具など、大掛かりなものはムリでも、

カーテンや、クッションカバー、小さな小物で、
それを差し色として加えれば、

なかなか、よい空間になりそうだと想像がつきます。

胎内のような家

なにもかも、心配のいらなかったあの胎内に戻るのは無理でも、

疲れて帰ってきた家が、

家族の癒しとなりますように。

胎内のような家

何もできないと思う今のうちに、たくさん妄想してください。


いいですよ~、甘木土も!おススメ!

甘木土とサンタフェ
ハチさんのヘアヌード写真集です。ネコのヌードって、何??

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