『和心のある、たおやかな家』
K様邸 2010年10月完成
心と身体が元気になれる、茶室を併設した住まいを希望されていたK様ご夫妻。
自分たちで良いのかと迷う私たちを励ましてくださった、お施主様ご夫妻。
お施主様と共に、材を探し、茶室を見学しと、沢山の経験をさせて頂き、侘び寂びの空間を造ることに挑み、4ヶ月・・・
木組みをする人・壁を創る人・木を細工する人のお力を借りて、完成しました。
玄関ホールから茶室へのアプローチは畳敷きにし、縁の先にある無垢の杉に
ステンドグラスを配したドアが和から洋のリビングへ誘います。
甘木(福岡県)土の柔らかい色の漆喰とべんがら色の張りにお施主様お好みの
緑のステンドグラスの照明と念願の薪ストーブを配したリビングは静かな時間が
流れる心地いい部屋になりました。
そして、茶室は・・・
画像はお施主様の宝物なので、ヒ・ミ・ツ(^_-)
三畳台目の小間に床柱は山桜、台目柱は朴木、壁は聚楽...
原木をそのまま使用しての作業に苦慮し、"収まりが・・・"と悩みながら残業をして下さった、木組みをする人。
聚楽に藁を入れ"手が替わると仕上がりが違う"と、一人、茶室の壁を塗るおやかた。細かな作業をこなす、お弟子さん達のピーンと張り詰めた空気に"無"を感じさせていただいた、壁を創る人。
突き上げ窓や舞良戸(まいらど)と、細部にまで拘り、部屋を演出する建具を作ってくださった、木を細工する人。
誰一人欠けても、私たちの造る「侘びさ寂びの空間」は完成できませんでした。
職人の皆さんに感謝! 仲間でいて下さって、有難うございます〈(_ _)〉
そして、悩む私たちと一緒になって、考えて下さった、お施主様ご夫妻に感謝!!
大切な宝物を造らせて頂き、有難うございました。m(__)m