気持ちが「ふっ」と解き放たれる家
中津市に、去年の10月もくせい工舎の家が出来ました。
住宅街の一角でありながら、駅近く、
なのに海の気配も感じる静かな場所です。
白すぎない日田土の壁にマットブラウンの屋根瓦。
もくせい工舎の家は外観はとてもシンプル。だけど、ちょっと「おや?」と感じる【違う】印象。
それは、サイディングじゃなく、モルタルでもなく、本物の漆喰だから。
質感の違いが、柔らかで手びねりの器の様な味わい深さを醸し出しているのです。
角のない、手書きのラインの様なアプローチが、芝生を抜けていきます。
シルバープリペットの生垣が個と公の空間にワンクッション。ゆとりの空間になりました。
三和土風の土間を上がり、玄関に入ると、このお家がそんじょそこらじゃない感じがすると思います。
これだけ無垢の木をふんだんに使いながら、つつましい。住む人の、家に対する姿勢が出る場所です。
大窪建具さんお手製の古ガラスの建具が、光をたくさん取り込んで、どこか懐かしい雰囲気。
高さのある天井と梁の効果で、ぐ~んと広く感じるリビング。
ニッチの周りの、タイルがとてもかわいいポイントに。
ここでも、大窪建具さんのセンスの良さが光ります。
無垢の木と漆喰にかこまれ、居心地の良い家族「みんなの居場所」出来上がり。
キッチンは無垢の木を使ったWOODONEのもの。もくせい工舎のお家にも良く似合います。
畳スペースには、和紙畳を採用。色あせも毛羽立ちも心配いりません。
キッチンも畳スペースも、リビングと緩やかなつながりを持たせています。
水回りは、主にLIXILのもの。撮影時は手洗い鉢がまだなかったのですが、
袖壁のステンドグラスと、レトロなガラスのランプシェードが、とても素敵です。
自然素材だけに囲まれた木のお部屋。
造りつけの本棚がミニ書斎風で、きりっとしています。
ウォークインクロ―ゼットの棚も、今お使いの家具に合わせ、大工さんが造りつけてくれます。
今日も一日お疲れ様。また、明日を元気で過ごすために。
完成2016年10月下旬。中津市にて。