おにあい
昔々、ケッコン祝いにと、いただいたティーカップがあります。
英国王室ご愛用の超有名メーカー、ウェッジウッド。
実は、1回来客時に使っただけで、あまり出番がなく。
うっかり割りたくないのも理由ですが、なんとなく似合わないというか。
高級そうで、お上品で、洗練されてて、のウェッジウッドに、私が追いつけない。
まさに、そんな【器】じゃないのです。
器に限らず、好みの傾向というものが人それぞれある。
素朴で、頑丈で、手づくりっぽい、土や木など素材そのものの感じが手に伝わるもの。
それが、私の食指を動かす根っこになっているようです。
さて、家の話です。
もくせい工舎の家は、どちらかと言えば、ウェッジウッド的ではありません。
もうちょっと、土くさいというか、人の手がつくった素朴さがあります。
しかしそれは、安っぽいのとは違います。
良い家が安く買えることは、理想ですが、
安く上げることを第一とするか、
素材や質を第一にしつつ、無駄なコストを抑えるか。
そこにはかなりの違いがあり、
そういった意味でも、もくせい工舎は、安さ地域一番!のローコスト住宅でもありません。
お金の問題は、非常にシビアだけれど、
住むことさえできれば、安いほどいいのか、
住む、暮らしていく場所として【良い家】を安くなのか、
本心では、どちらなのか見極めることが大事だと思います。
お金が関わってくると、身の丈に合う合わないで
贅沢は言えない気持ちになってきますが、
本当に望むものを見極めるには、「タダでもらえるならどれ?」で判ります。
例えば、器でいうと、どれを選びますか。
(自宅にあるものを慌てて並べて、あまり良いものがなかったので、例としてあまり良くならず。スミマセン。)
住むのと同じように、どれも「飲む」ことはできる。
住むには、じゅうぶん。飲むにはじゅうぶん。ということです。
「それ以上、何を望む?」という声が頭をチラチラする。
でも、「どれをもらってうれしいか」を考えると、
自分が好みのもの、心が望むものが素直に出てきます。
(ひとそれぞれで、どれを選んでも間違いではない。)
それは、有名メーカーとか、値段、ステイタスなどなど、条件は関係なく、
ただただ、自分がうれしいもの。
しっくりくるもの。
色々なハウスメーカーがある中で、どれでもいいよと言われたらどれを選ぶか。
妄想すると、ホントウの素直な気持ちが見えてくるかもしれません。
そうそう。先日久しぶりに事務所に寄ったらこんなものが。
お~。
これを見て、「お~。」と思う方は、もくせい工舎の家を気に入っていただけるかもしれません。
永家代表が、本業の合間合間につくっているので、まだ工事中ですが、完成のあかつきにはご紹介できたらいいなと思います。
自由に、思いのまま作っているからでしょうか、建物がイキイキして見えます。
「買う」となると、安さばかりに目が行きがちではありますが、
もし、タダでもらえるとしたら、自分が本当に好きなものを選びませんか?
それが、きっと本心から望んでいる、自分が好きな家なんだと思います。
安さ一番!ではありませんが、もし、心動かされる家として、もくせい工舎を選択肢の一つにしてもらえたら嬉しいです。
なにより、ご自身や、ご家族にとって、似合う家、しっくりくる家、心が晴れやかになる家を建ててほしい。
安かったから、ブランド品だからと、サイズ違いの靴を買っても、歩けない。
家づくりも然りで、自分の心身、生活にあうものが一番。
本当に好きな感じの家。
本当に、自分にしっくりくる感じの家。
たくさん、たくさん、色々みて、
本当に、心が動かされる家を、建てましょう。
そして、家と一緒に月日を過ごすうち、
訪れた人に、「○○さんに、似合うね。この家。」なんて言われたら、小さくガッツボーズしたっていいくらいです。