完成見学会と、うそぶく場所
5/25(土)・26(日)、豊前市にて完成見学会を開催いたします。
(お施主様のご厚意に、大感謝!です。ありがとうございます!)
もし直前に、完成写真が撮影できましたら《かけこみphoto》で、改めてお知らせ出来ればと思います。
さて、「豊前の求菩提山に向かう途中に、お家ができるよ~」と教えてもらったのが
3月の中頃。
必ず前もって、場所の確認に伺うようにしているので
その日も、しとしと雨の降る中、愛車で向かいました。
工事中の外観。玄関側
今回のお家は、非常にコンパクト。土地を最大限に使いつつ、
本当に必要なもの、大切なものを厳選し、創意工夫がつまっているお家。
玄関反対側から見る
マチナカの狭小地でも、もしこんな風な無垢の木と漆喰でできた自然素材の家が増えたら
どんなにか、ほのぼのしてて良いだろうと思います。
よかったら、ミニマムで、洗練されているのに
手づくりっぽい温かさのあるお家を見に来てください。
詳しくは→こちら!
さて、今回も《ついで》のお話付。
地図を確認していると、現場の近くに神社がある。
元々、求菩提の方にちょこちょこ足を延ばしていたので、
「あぁ!あの、通りから見える神社かな?」と思い当たる。
・・・それにしても、嘯吹?
なんて読む?
難しい字ですが、嘯吹(うそぶき)神社だそう。
ほら吹きならぬ、ウソを吹くのかと
大変な誤解をしてしまったのですが
そうではなく、古語の【うそぶく】からだとか。
口をすぼめてふ~っと息を吹くことで
罪や穢れを吐き出し、心身を正常に保つことが社名の由来だそうです。
注:以下、偏ったスピリチュアルの話がしたいわけではありません。「へ~」ぐらいで、気軽に聞き流してくださいませ。
最近、『一番大事な生き方は伊勢神宮が教えてくれる』(吉川竜実 著)という本を読んでいて
これがまた、色々おもしろい。
他の本の内容なども織り交ぜて、ざっくり言うと、
神道には、教祖も、教義もない。
縄文の昔から、自然とともに生きる日本人の生活の中にあって、
八百万の神のように、すべてに神が宿ると考える。
人間もそれにもれず、元々、そのままで完全でありパーフェクトな存在なのだから、
そこに修行も悟りもない。
ただ、日々過ごすうち、ストレスやネガティブな思いで
気(ケ)枯れることもある。
それを正常(清浄)に戻すのが、神社の役割なのだとか。
なるほど、それでハライタマエ、キヨメタマエなのか。
大元から救いようがない、穢れたものだから清めるというより、元々そんなに悪くないんだからキレイに清める感じでしょうか。
『千と千尋の神隠し』に出てきた、オクサレ様を思い出します。きっかけがあれば、元の姿に戻るような。私は、そんな風に捉えました。
石牟礼道子さんの『椿の海の記』に、4歳のみっちん(石牟礼さん)に
お父さんが何度も言い聞かせる言葉が出てきます。
「やまももの木に登るときゃ、山の神さんに、いただき申しやすちゅうて、ことわって登ろうぞ」
この感覚を忘れていなければ、水俣の豊饒な海に
誰があんな排水を流しただろうかと、『苦海浄土』を重ねて思ってしまう。
教祖もなく、教義もなく、それをとりたてて聖職という立場から教える人もなく、
うっかりすると忘れがちになるけれど、
【人間】対【自然】においても、【人間】対【人間】の間でも、
「やりすぎてはいけない」一線のようなものがきっとある。
それは、一定の心地よい距離を保ちながら、お互いを尊重し合う生き方のような気がして
なんだかうれしい気持ちになったのでした。
人間は、生まれつき罪深いのではない。
ときどき、汚れてしまうから、リセットやリフレッシュのために
こういった空間があるんだと思えて、気が楽になりました。
さて、その嘯吹神社です。
快晴のお天気も手伝って、スカーっと気持ちが良い!
広大すぎる神社ではないので、鳥居から社殿と敷地の全体が把握できます。
また、それらが綺麗に清められていて、とにかく気持ちが良い!
訪れたのは3月の中旬だったのですが、どこからか、ふわっといい匂いがする。
沈丁花が咲き残っていたのでした。うれしいなぁ。
(う~ん。ワタシの頭じゃ、よく分からん・・・。)
社名の由来が分かると、なるほどなぁ~と分かる石碑。
さて、こちらの嘯吹神社。
なんでも御朱印が有名らしい。
整理整頓も苦手で、忘れっぽい私は、
御朱印集めというものに縁がない。
色々見ていると、雨の日限定のものもあるようで、
結局、欲しくなって両方買っちゃいました。
難をウソにする。ウソという鳥。菅原道真公に関わる話なので、太宰府天満宮にもウソのお守りがあります。
蜂に襲われた道真公を、可愛がっていたウソが助けた!が由来ですが、「・・・それは、エサ目当てだったのでは?」と疑う私は、きっと穢れております。
ちょっと、み●をっぽい?ですが、へこんでる時、こんなん言われたら、うれしい。例え、ウソ?でも元気出ます。
そうそう。もし、こちらの神社に行ったら、御朱印のほかにぜひとも試してもらいたいものが。
【南天紙絵馬】です。
社務所に置いてある、紙の絵馬(¥200くらいだったかな?違ったらスミマセン。)に悩んでいることなどを書いて
こちらの水に浸します。
これが、意外なほど良かった。
A5サイズほどの和紙のような紙に、油性ペンで書くのですが、
そこそこ考えをまとめなければ、入りきらない。
そりゃ、小さな字でびっしり書けばイケるかもですが、ペンも極細でなけれなムリっぽい。
考えをまとめて書く必要があるので、うだうだと愚痴にならず、
端的に、簡潔に書く必要がある。
そうすると、思いのほか、自分が悩んでいたことって
かいつまんで言うと、こういうことか!と目で見て分かる。
しかも、水に浸けると、じわじわその和紙が溶けていくのですが、
書いたのが油性ペンだからか、
自分の文字だけが、溶け残って、浮いて、
そしてゆっくりと、沈んでいく。
たった、これだけなのですが、
その溶けて沈んでいく様を、たった一人見守る作業は
ことのほか、心を軽くする。
いつだったか、自分の抱えるネガティブな思いを紙に書いて、
クシャクシャ~っとして、ポ~イ!っとゴミ箱に捨てると良いとか
聞いて、やってみたことがあるのですが、
捨てたゴミ箱から、なんだか消えない毒?が出てるような気持ち悪さがあって、
ゴミ出しの日まで落ち着かない感じがしました。
「捨てたところで、アンタの吐いた毒はここにおる~」とかなんとか言われてそうで。
ただ、水に溶けていくのはそれとは違って、
自分の心のなんだか堅い、凝り固まったものも、一緒に溶けていくようで
なかなか良かったのでした。
ワタシほど毒気が貯まった方もおられないかと思いますが、
よかったらお試しあれ。
見学会のついでに!と言いたいところですが、できたら落ち着いて毒気?を抜いてほしいところです。
その他、腰に効く要石あり。
裏手にも、素敵な社殿あり。
ふらりと立ち寄って、心身を洗って?リフレッシュするのに
とても良い神社でした。
社務所で御朱印を頼んでいると、頭上を「ギャ~、ギャ~」と鳴いて鳥が行く。
「カラス??」と言うと、優しそうな社務所の女性が、「アオサギなんです。」と言う。
なんでも、卵も青いらしい。(落ちているのはかわいそうですが)
良かったら、頭上を気にしてみてください。子育て真っ最中かもしれません。
そうそう、見学会もぜひ!
というか、メインがこちら!
ご予約お待ちしております♪