慣れると分からぬ。
私事ですが、鬼の霍乱か。
先日、緊急手術&入院いたしました。
2~3日、腹部に差し込むような痛みがあり
ずっと我慢していたのですが
ちっとも良くならず。
おまけに熱まで出たので
「炎症してるのかも」と思い、受診したのです。
お腹にプラムくらいの塊があって
それが悪さしていたわけですが
そんなこんなで一週間強入院。
自宅をしばらく離れていたのです。
10年ほど前に建て替えられた病院はピッカピカ。
子ども達が小さいころ何度も入院していた当時は
病室ももっと狭かったような。
4人部屋でもゆったりとして、トイレ等も綺麗。
自由がない以外は、すこぶる快適だったのです。
もくせい工舎の広告を書き、
またOB客でもある私ですが
実は、「自然素材」とか「木の家」にこだわって
家を探していたわけではありません。
私自身、特に化学物質に過敏だったり、
アレルギーがあるわけでもないので
実はコンクリート製だろうが何だろうが
割と適応して快適に過ごします。
「木の家が心地よい」とは言っても、
「木の家じゃないから気持ち悪い」とまでいかないのです。
ところが退院して、わが家の玄関を開けた途端、
まさしく「木の家」の匂い!
あれ、こんなに匂っていたっけ?
お施主様ならお分かりいただけると思いますが
木の家の木の匂いって
ず~っと実感しているものではない感じ。
え~?
「木の良い香りに包まれて・・・」なんて宣伝では言うのに
なんだそりゃ?と思われるかもしれません。
実は、匂いって慣れたら感じなくなるのです。
嗅覚が働かなければ、「美味しそう」か「腐ってる」かも分かりませんし
「いつもとは違う」匂いに反応できないと危険なこともあります。
しかしながら、いつも嗅ぎなれた匂いは慣れて「順応」します。
慣れた匂いなので気にしなくてOK!を
出さないと、いちいち反応していては、疲れ果ててしまいそうです。
反対に
自分の家の匂いは気にならないのに
人の家の匂いや、ペットの匂いなどは気が付くのは
「順応」していないからです。
だから久しぶりに帰って来て
病院にはなかった「木の匂い」に
我が家ながら気が付いたことになります。
もくせい工舎の完成見学会にお越しになると、
最初あまりにも清々しい木の香りと、
漆喰の優しい雰囲気に驚かれることとと思います。
私のように初めから健康志向や自然志向など全くなかった方も
人によっては、「あぁ、私が住みたいのはこんな家だ!」と
気が付かれるかもしれません。
そういった方には、本当に木の家があっているのだろうと思います。
私の家を訪れる人も、「わぁ~」といって喜ぶ人も
全く家には興味のない人もいます。
どちらが良いとかいうわけでなく
本質的に自然なものが好きか、関心がないかというだけです。
関心がないものには、ふつう気が付きません。
自然素材の家や健康住宅に住んでも、
病気になることだってあります。
自然素材の家に住んだからと言って
死なないわけではありません。
でももし、本当の自然素材の家をはじめて見た時に
心の底からふくふくと何か湧き出る感じ、
「あぁ、こんな家に住みたい!」っていう気持ちになるのなら
それはきっと、
木の家で暮らすことが
その人にとって必要なことなのかもしれません。
木の家に【向いている人】っていると思いますよ(*^^*)