家のつくりやうは
家のつくりやうは夏を旨とすべし。
冬はいかなる所にも住まる。
暑きころわろきすまひは堪え難きことなり。
吉田兼好「徒然草」より引用
ざっくり言えば
家のつくりは、夏のことを一番に考えなさいよ~。
冬は(暖房や厚着で)何とでもできるけど
暑い時期に具合が悪い住まいは、到底我慢できないよ~。
ってことでしょうか。
こう書き残した吉田兼好さんも
昨今の猛暑を経験したら
なんて言ったのか。
暑きころわろきすまひは煮えるがごとし。
そう言ったかもしれません。
だって、熱風。蒸される暑さです。
夏は朝からガンガン冷房入れてる!
熱中症で死ぬよりマシ!
そんなお家も多いかと思います。
衣服で考えてみても
厚着はできても
脱ぐには限度がありますものね。
少しでも涼しい所に移動するしかなさそう。
移動できない住まいは
この場所で、いかに少しでも「マシ」な
夏涼しい建て方をするかに
かかりそうです。
限られた予算。
兼好さん的発想をすれば、
床暖房より
優先すべきはそっちかもしれません。
年々高くなる気温もですが
やっかいなのは湿気です。
不快度が何倍にもなる感じ。
そういえば
断熱のことを謳う広告は多くても
調湿に関しては
あまり大きな声で言わない感じがします。
強いてあげれば、珪藻土なんかを使っていると
ようやく「調湿」の文字が出てくる。
よく、「木が反る」と書いて「板」なんていいますが
あれも木が調湿しているから。
だから木は嫌なんだ!って方もいるかもしれませんが
実は、そう文句を言っているその人の空間は
反ってくれた板のおかげで
カラッとしてるなんてことも。
とはいえ、木に調湿機能があっても
それにも限界はあるでしょう。
ないより、マシなくらいかも。
見方を変えれば、
その少しマシが
いろんな場所で使われたら
意外にも大きな違いになってくるかもしれません。
除湿しただけで、ずいぶんと快適になるんですもの。
調湿の点でも夏場の快適をイメージして
家の作り方を考えてみるのも
ありだと思います。
理屈抜きに
梅雨場でも
手にふれた時
さらっと優しい。
無垢の木の魅力は
理屈以上だと思います。
興味のある方は
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