プロジェクションマッピング込み、310円
大分県に住んで20年。
この度、初めて宇佐の県立歴史博物館に行きました。
お目当てはプロジェクションマッピング!
ハウステンボスのそれを目にしてから、
プロジェクションマッピングと聞くと食指が動く私。
とはいえ、鼻息荒く見に行ったプロジェクションマッピングに
がっかりすることも多く、
今回歴史博物館が行うと聞いて
どっちに転ぶか?
でも入場料310円なら良いか?
と、お邪魔した次第です。
意外にも、撮影禁止マーク以外は
カメラOKとのことで。
プロジェクションマッピングも
「撮っていいですか」と聞くと
「良かったらSNSで拡散してください」とのこと。
インスタとか、フォロワーとか
まったく縁のない私は
拡散という派手なお手伝いはできませんが
こうして、地味に?もくせい工舎のブログにて
その面白さをお伝えできればと思います。
(お出かけネタも少なくなってしまったので)
意外に、と言ったら失礼だけど
意外に、いや、想像以上に面白かった歴博。
大分の歴史なので
鏝絵の展示コーナーなどもありました。
もくせい工舎は漆喰を使うので
興味のある方もおられるのではないでしょうか。
たまたま今回ちょっと調べたら
安心院近辺にに鏝絵が多いのは
なんといっても
長野鐵道、山上重太郎、佐藤本太郎など
有能な左官職人さんを輩出しているかららしいです。
(とはいえ、存じ上げない無知な私)
宇佐の長洲から、材料の貝灰が調達しやすかったりも
あったようですが
なんといっても、そのユーモラスさ。
見ているだけで楽しくなります。
なかでも、これ。
美しいですよね~。
葡萄は子孫繁栄の縁起物らしいのですが
あえてモノトーンなのが品が良い。
他にも
野津原の庄屋・後藤家住宅の再現などもあり、
建物好きには嬉しい限りでした。
(空間を見るのが好きなだけで、詳しくはナイ)
調べたけれど、よく分からなかった。玄関のサルノコシカケのような飾り。
この梁!カッコイイ!
屋根の仕様も素敵です。断熱材ないから寒そうではあるけど。
壁の色味がいいですね~
通気口?
そろそろ本題に行かねば。
プロジェクションマッピングは2か所。
入ってすぐのロビーにある熊野摩崖仏と
その右手奥に見える富貴寺大堂。
どちらも実物大の模型で
そこに展示品の魅力やまつわる歴史を
投影して解説してもらえます。
熊野摩崖仏のプロジェクションマッピングには
マスコットキャラクター「ごりんくん」を
地元の高校生が担当。
とても上手でわかりやすかった!
こちらの唯一残念だったのは
熊野摩崖仏がレリーフだからか、
どうも平面に投影されているように見えてしまった。
乱視がひどい私の目と、脳のせいかもしれませんが、
なんとなく「おお~!」と
驚くまでいかなくて。
以前、人気アニメのプロジェクションマッピングを
商業施設の壁面に投影するのを見たのですが
その時も二次元のアニメと
平面の壁面だったからか、
・・・なんか迫力がない。
広い所に写しただけ、の印象だったのです。
理屈は分かりませんが、
奥行き感のある立体のものに
三次元の映像だと
こう、びっくりするというか。
意外性があるというか
「おお~」っとなるのでしょうか。
立体に立体が重なるからこその驚きが、
きっとプロジェクションマッピングの醍醐味なのかも。
正直驚きは少なめだったのです。
ごめんなさい。
ところが、こちらは圧巻。
富貴寺大堂!
実物よりピカピカ!(当たり前?)
中に入ることもできます。
実物の富貴寺大堂は
現存する九州最古の木造建築だけあって
中の装飾なども、かなり見えづらい。
は~、もとはこんなに豪華絢爛だったのかと
驚くばかりです。
模型の良い所は、
ほら!
絶対実物ではお目にかかれない
ご本尊背面も見れること!
こんな目に触れにくいところまで
丁寧に、丁寧に仕事がされているのには
ちょっと感激します。
そして、さらに
心揺さぶるプロジェクションマッピング。
映像もさることながら、
音楽と、何より大分出身の石丸謙二郎さんの
ナレーションがもう、本当に良いのです。
重厚で、でも本当に温かくて。
最後どうなったかは、ぜひ現地で。
もう、途中
雪が大堂に降り積もるシーンは
きれいすぎて、鼻がツンときました。
いや~、なんかすごいところに
住んで居るなぁ、私。
実は、こちらのプロジェクションマッピングは
期間限定。
もったいないけど
4/11(日)までなので
興味のある方は310円を握りしめて
ぜひ宇佐の歴博まで!
・・・関係者の方々、
撮影可を良いことに散々撮らしてもらいましたが
これで許してくれるかしら。
私は、下の子連れて
また石丸さんの声を聴きに行きます!