ごつごう
テレビで、AIによる癒しのロボットのことが紹介されていました。
モフモフで、温かく、
可愛がれば可愛がるほど、
その人を認識し、懐く。
しかも、掃除機のルンバのように
勝手に充電に帰る。
・・・(ほぼ)ベイマックスやん!
【AI ロボット 癒し】と検索したら、
出るわ、出るわ。
セキセイインコのロボット(おもちゃ?)まで出てきて驚きました。
なんたって、AIですもの。お利口です。
おまけに手が全くかかりません。
ゲージに入らず困ることも
慢性発情に気をもむことも、
病気になる心配もいらず、死にもしません。
とはいえ、なぁ。なのです。
本物のセキセイインコの、あのホンワカした良い匂い。
人の顔を見て、うんうん体を揺らし、喜ぶ姿。
手の上でフンをされた時の、温かくも冷たい、あの水っぽい妙な感触。
一番世話したはずの私に、ガブリとかみつく、あの遠慮のなさ。
呼んでも呼んでも来やしない、あの従順さ。
教えても教えても、「ムカシムカシ」が精いっぱいの超賢いところ。
やっぱり、「不都合」はあっても
AIの利口なセキセイインコより
Q太郎(♀|2019年3月 お空へ。)の方が、私は断然良いのです。
元野良猫だったハチ(♀)を、
無理やり室内飼いにした時に
外に出たがって、本当に大変な時期がありました。
人間の「こうするべき」は、猫の意見や都合は度外視なので
納得いくわけありません。【あきらめ】させるしかない。
室内飼いになった今でも、
心はシクシク痛みます。
そんな私には、のんびりした口調で、妙に核心をつく一言をいう友人がいます。
彼女に、その話をした時、
「そっかぁ。いきもの飼うんは、大変だもんねぇ」
と、言われたのです。
...当たり前、でしょ?
でも、これがストンときた。
多分、彼女が「タダシイ意見」として
押し付けてこなかったからかもしれません。
・・・そっか。生きてるんだから
こちらの都合通りにいかないんや。
大変なことを分かったうえで、「じゃ、どうするか?」なんだ。
当たり前なことなのですが
ペットって、ペットになろうと思って
生まれてきたわけじゃないんですもんね。
元々、野生の動物で
勝手にこちらが世話してやっている気になっているだけです。
AIだと、AI側から嫌な思いをさせられることもない。
こちらの都合の良いようにできます。
相手が、いきものだと
彼らなりの習性や、言い分だってあるはずです。
だから、No!という。
それを上手くコントロールするのが躾だよ。
そう言われそうですが、
そんなに都合よくいかないから
困ったり悩んだりするんですよね。
時々思うのです、この「つごう」。
下手したら
良い人=自分にとって、都合が良い人
なんじゃないかと。
どんなに善人と評判の人でも
自分にとって都合が悪ければ
とても手放しで「よいひと」って言いきれないところがある。
子育てにしても、
よいこ=大人にとって都合の良い子
だとしたら、子どもは大人の顔色ばかり見て育たないといけない。
諸事情あって、AIじゃないといけないことも
きっとあるはずなので、そこはしかたないのですが
いきものは、こちらの都合通りにいかない。
都合の良いうちは、「良いペット」。
じゃ、不都合が目立ってきたら
どうなんだろう。
ペットショップに並ぶ愛らしい子犬や子猫は
生きている「いきもの」。
都合よくいかない面も踏まえて、
どうするか。
こればかりは、おもちゃのように
電源を切るわけにはいかない。
元々、野生のいきもの。
不都合も含めて
なんやかんやで一緒に生きていく。
それを忘れないようにしたいと思います。
例え、寝付いて10分後にハチ(♀)に
起こされる日々が続いたとしても
彼女に罪はないんだもんなぁ。
いきものだもの。by み●を?