(あいだ)の話

大分・自然素材の家。もくせい工舎・ことりのかあさん

例えば、原田左研さんのトラックには、

品のいい字体のロゴと一緒に、

「壁をつくる人たち」というキャッチコピーが入っています。


201903_原田左研トラック。壁をつくる人たち。ロゴ


「壁をつくる。・・・というより、

壁と壁の【間(あいだ)】をつくっている」

と語っていたのは、その原田の親方。



そう、【間(あいだ)】。


【間(あいだ)】は、単体ではできません。

何かと何か。つまり、複数のものが必要になる。


そういえば、人間って、人の【間】です。


「人」って書いても、通じるのに

「人間」とも書く。


壁と壁の【間】にも、

人と人の【間】にも、

空気感というか、温度があるように思うのです。


親方は、なんとも居心地の良い【間】をつくるために

壁がどうあれば、その空気感に近づくかを試行錯誤している。


私たちも、人と人の【間】を

お互いに、居心地よくするために

どういう人であればいいのか、試行錯誤していくのかもしれない。


(あいだ)の空気感、温度感は

それをとりまくモノや人の、在り方だと思います。


ところで、先日、カメラ片手に

由布院へと、ぶらりと出かけました。

2019_sp_由布院の小川

ちょっと行かないと、色々なものが新しくできている。

嗅ぎ覚えのある、木の良い香りが漂ってきたので

ふと見ると、無垢の木をふんだんに使った建物が!


2019_sp_もくあみの杜


2019_sp_もくあみの杜


【もくあみの杜】という商業施設です。


2019_sp_看板


テナントの表記も、焼いた文字!

建物の傍を通るだけでも、木の香りが気持ち良い♪



気分よく、目的の地に行こうとしたものの

道に迷ってしまい、思わぬ路地裏へ。


2019_sp_路地裏の菜の花


ここドコ~?


・・・ところが、歩きながら道に迷うのは

ちょっと楽しい。

車で迷うと、行き止まりやら、一方通行やらで

焦るばかりですが、

歩きは、間違えれば

気軽に戻れます。

しまいには、迷ってるのにニヤニヤしてる。

「ここどこやねん!(笑)」って言いながら。


迷いつつ進んだ場所に、以前雑誌で見たことのあるカフェがあったのです。

ご紹介したいのに、写真無くてすみません。

遠慮してしまいました。


【カフェと雑貨 nayaさん】


ほうじ茶(ラテ)がすごく美味しかったのです!

カウンターから離れた席にいたのに

淹れてくれる途中から、ふんわり香ばしくて豊かな香り‼

あまりにおいしくて「売ってますか?」の問いに

「こちらには置いてませんが、杵築のとまやさんのお茶です。

由布院では、【山荘 無量塔】の売店で買えますよ」

とのこと。


2019_sp_猫
「売り切れ」の看板のかかるパン屋さんの店先で


ぶらぶらした帰りに、ちょっと寄ってみました。


2019_sp_yuhu_山荘むらた
暖炉用の薪すら美しい?


言わずと知れた高級旅館で

私には、宿泊はとても無理なのですが、

山荘 無量塔さんの建物や空気感、世界観が好きで

本当に時々!売店や喫茶室に行きます。


売店、といっても

【匠舗 蔵拙】という立派な建物に、名前。

私などは、もう↑を、どう読むのかも分からない(笑)


「建物、すごいですよね~」とスタッフの方に声をかけると

「秋田から古民家を移築しているんです。」とのこと。

壁も、味わい深かったので

「もしかして、原田左研さんですか?」と試しに聞いてみました。

「こちらの建物は、確か違ったはずですが

本館はそうですよ。

色々な業者さんが入りますけれど。」



ネームバリューでどうこう言いたくはないですが

・・・やっぱりすごくないですか?

あの、空気感、世界観をつくりげるのに携わった職人さんが

もくせい工舎のお家の壁をてがけてる!



今は、便利な時代になってるんですね。

なんと、GoogleMapで、本館内部の様子が垣間見れる!

・・・良かったら、その美意識、世界観を

チラッとご覧ください↓


本館内部


それはともかく!


壁と壁の【間(あいだ)】。

そこに住む、人と人の【間(あいだ)】。


その【間】の空気感を考えてから

家の在り方を考えてみる。

・・・というのも、きっとアリです。

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