ミツバチが支えている
先日、知人に誘われて、ミツバチの映画を見ました。
『みつばちと地球と私~ひとつぶの命に秘められた 大きな環(わ)のおはなし~』
という、タイトルです。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。
なにゆえ、ミツバチ?なのですが、
今、そのミツバチが激減している。
ミツバチが減って、何が困るの?
私たちが口にする食べ物の70%は
ミツバチの受粉のおかげ
・・・だとしたら、どうでしょう?
船橋康貴さんという、養蜂家の方が
映画の中で、実情と
私たちにできることを語っています。
映画に賛同云々もありますが、
Asumiさんの歌う、「あお」という主題歌が
とても優しく素敵だったので
内容と合わせ、ちょっとご紹介したくなったのです。
あ!
①の方は、ミツバチが巣にワラワラ集まっている映像がありますので
苦手な方は、歌のみの②をご覧ください。
※虫苦手さんは、パスしてください↓
①【YouTube】SAVE THE BEES ミツバチ幸せ街づくり 船橋康貴さんの活動 Music by Asumi「あお」
※歌のみ↓
②【YouTube】「あお」/Asumi 森のピクニックガーデン2016
歌が、とにかく良いのです。
ことばも、声も、メロディーも。
「癒される」って言葉はあまり好きではないのですが
素直な気持ちで耳を傾けられる気がします。
映画の中では、小さなミツバチが
自分たちのあずかり知らないところで
環境を支えてくれている事実がありました。
それは、
1.私たちの口にする食べ物の7割がミツバチの受粉によっての恵みであること
2.ミツバチの受粉によって森が育ち、その森によって海が育つこと
人間によって人工的に作られた杉山には生きものの気配がしない。
気配がしない。・・・というと言い過ぎでも、美味しい蜜や木の実がなければ、当然そこで暮らす虫や鳥は限定的になってしまう。
多種多様であることが、大事なのです。
お互いに色々あっても、多種多様であることが
結果的に、色々なバランスをとることになる。
多種多様な雑木があれば、ミツバチによって森が育つ。
もくせい工舎では、杉の無垢材を使ってお家を建てています。
森にも、ミツバチにも詳しくはない私ですが
昔、「どんどん杉を植えろ!」といって
杉山が増えたことは何となく知っています。
・・・よく考えたら、杉って花粉を飛ばすんですもんね。
ミツバチが一つ一つ受粉しているわけではない。
花粉症シーズンになって、ぶわっと花粉が飛散する様子が
テレビに映りますが
自分たちが簡単に考えたことで
自然のバランスが崩れ、
その増えすぎた杉の花粉で
今度は、花粉症で苦しむコトになっているとすれば
どうなんだろうな~と思います。
それは、草取りが面倒だからと
簡単に除草剤をまいてしまうことにもつながります。
「面倒な草むしりから解放!一般家庭の快適な生活環境を守る!」
・・・はずの、除草剤は
実は、地球環境のことまでは考えていません。
一般に気軽に売られている、よく耳にする除草剤にも
ネオニコチノイドという成分が入っています。
小さなミツバチにとっては、神経毒です。
これが撒かれた土地の花の蜜は
蜜に触れたミツバチだけでなく
それを口移しで渡された、別のハチにも害をなします。
神経が侵され、巣に戻ってこれない。
帰れないのです。
映画の中で、船橋さんが言っていた2つのこと。
1.農薬を使わない
2.ミツバチが好きな花や木を植える
たったこれだけです。
草取りが面倒だからと、コンクリで埋めてしまう前に、
簡単だからと、除草剤をまく前に、
ちょっとでいいんです。
ちょっとでいいから、
誰にほめられずとも、
人知れず支えてくれている、
小さな小さな命のことを思い出してほしいのです。
迷惑をかけたり、かけられたりは
おたがいさまで。
「かんたんに」「排除」し続ければ
思わぬしっぺ返しをくらうことになる。
取り返しのつかないことになる前に、
その、目の前の「カンタン」に
惑わされないようにしないといけないな~と思いました。
人間は、神サマじゃない。
だから、うっかり忘れないようにしたいと思います。
目の前のことのすべてが
「つながってる」ことを。
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