最後の晩餐、終の棲家
昨年、義父が他界しました。
いきなり、お葬式の話ですが
家のことにも、無理やり(?)つなげていきますので
しばしお付き合いくださいね。
映画『おくりびと』ならぬ、納棺師の方が義父を丁寧に
棺に移して、さて思い出の品を入れる入れないの話になりました。
「(病気で)お酒もたばこも我慢しちょったしな~」
「口寂しいもんやけ、アメんじょ~食べよったわ」
「・・・んじゃ、アメで良くね?」
・・・・???
・・・・いやいやいや!
我慢して、仕方なく「アメ」やったんなら
そこはタバコかお酒では???
私こと、ダメ嫁は少なからずそう思いましたが
大盛り上がりのオバちゃんたちを前に、当然発言権はなし。
薄ら笑いを浮かべるので、精一杯でありました。
・・・たぶん、義父もツッコんでるかもしれません。
「なんでアメちゃんやねん!」って。(←エセ・大阪弁)
話はちょっと飛びますが、わが家にはQ太郎という
セキセイインコ(♀)がいます。
親バカですが、たいそうな可愛いインコです。
しかし、獣医さんの「ぽっちゃり認定」をうけ
ただいま5g/日のエサで食事制限しています。
いつもいつも発情して、孵らぬ卵を産まないためにも
いつでもエサ食べ放題!いつでも産卵OK!でないようにしています。
その愛くるしさから、チョウ(鳥?)よ、花よと
まるでお姫さまのようなQ太郎ですが
そんなワケで、結構いつも・・・おなかが空いている。
エサを新しいのに変えてやるたびに、
がっつくQ太郎さんを見て、やっぱり思うのです。
これが、明日で最期とか、もし分かってたら
きっと、好きなだけ、好きなものを食べさせてやりたい‼
そう思うんだろうな~、と。
明日も、その先も、まだ生きている可能性の方が高いから
私たちは健康に気を付け、少しでも体に良いものを食べようとするし
食べさせようとするし
「健やかで」あろうとする。
自然素材住宅を建てる工務店のブログで、こんなこと言うのもなんですが
「じゃ、自分がいよいよ死ぬとき。
その最後の晩餐に、何が食べたいか?」といえば
私は、残念ながら自然食・健康食ではないのです。
オーガニックだから!とか、無農薬だから!とか、
糖質offだから!とか、そんな理由じゃなくて、
やっぱり、心から「ああ~!おいしい~!」
・・・というものが食べたい。
今わの際にあって、「ああ~!おいしい!」ならともかく、
あんまりお世辞にもおいしいとは言えない物は
体に良くても食べたくない。
やっぱり、豆乳とか梅酢とか甘酒とか酒粕とかを駆使して
ナントカ作った、なんちゃって「チーズケーキ風」のものより
断然、(中性脂肪うんぬんのリスクはあっても)本当の「チーズケーキ」!
・・・の方が正直、美味しいんだもんな~。
明日がどうなるかわかってるなら、
健康のことより、脳みそが美味しいと
本当に思う方をきっと選ぶ。
そう。美味しい!と思うのは、
脳みそが喜んでいる感覚なのだ。
きっと、なんかホルモンが出てるのだ。
・・・で、ようやく家の話であります。
家は、生き方。・・・って、私はよく広告に書くのですが
上記の話ではありませんが、
やっぱり、脳みそが喜ぶ家っていうのもあるんじゃないかと。
それも、きっと人によりけりなんでしょうが
私は、終の棲家が「木の家」って嬉しい。
理由は、やっぱり無垢の木に触れていることは
私の脳みそが喜ぶからです。
だから、私が今わの際に食べたいのは
ジャイアントコーンだし、
住んでいたいのは、木の家です。
私の脳みそが、それを「心地いい」と、喜ぶから。
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