この辺は大丈夫。・・・だから大丈夫?
先日、PTAの出事で防災士さんのお話を聞く機会がありました。
30歳前後くらいの若い女性で
幼稚園くらいのお子さんがいらっしゃるとのこと。
はきはきとして、目に力のある、清々しい方でした。
「普段は270分かけて話すようなことを
一時間でお話します。
かなり早送りになりますが、ついていけなくなったら
遠慮なく言ってください」
そういって、にっこり笑うと次々と色んなことをお話してくださいました。
保存食の事、飲み水の事、
飲み水以上に困る生活用水の事・・・。
「トイレの水が流れないからって、バケツで流すようなことはやめてくださいね」
・・・・なんで?
「見えていないだけで、下水が壊れていることもあります。
逆流したりする可能性もあり。
トイレが使えるようなら、ビニールを敷いて
中に猫砂などを入れておいて、汚物をごみとして出す方が無難です。」
・・・・・・それを聞くと、猫はいませんが
猫砂、買っとかないと、ね!
他には、子どもの心のケア、被災地の犯罪、お金の事・・・etc.
それはもう、たくさん!
特に気になったポイントはこちら!↓
■津波は引き波起こるとは限らない。家には戻らない。通帳も何とかなる。
■災害が起こった時、周りの人の様子はあてにならない。みんな茫然としてるだけ。
独りでも安全な場所に逃げる事。
■子どもには親も逃げるから、迎えに行くから、自分独りでも安全な場所に逃げるよう話しておく。
■津波は水が来るんじゃない。流されて来た家・材木が流れてくる。
(火が付いたものも流れてくることも)
■未就学児など小さな子がいる家庭ほど、面倒でも、日頃から地域とつながりを!
質問コーナーもあったので、前々から気になっていたことを聞いてみました。
Q.「地震がおこって、よくテレビなどで50cmの津波の恐れと聞くと、
ついつい50cmでは大したことないように思ってしまうのですが・・・」
A.「50cmの津波と言うのは、足元をすくわれて立っていられないような波と考えてください。」
・・・・・なるほど!それじゃ、沿岸部にいたら危ないかもしれませんね!
Q1.「九州北部豪雨で被災した地域と、そうでなかった地域で
(PTAの)防災に対する温度差を感じるんですが・・・」
A1.「自分たちの住んでいる地域が比較的安全だと、そう感じると思います。
ただ、お子さんたちが一歩たりともその地域から出ないならまだいいのです。
問題は、進学や就職、あるいは旅行と言った
【出先】で被災する事。
日頃から防災意識の高い地域と比べ、そうでない地域の人ほど
いざとなった時、途方に暮れるしかなくなる。
だから、今住んでいる地域が安全だから
防災しなくても大丈夫とは言えないのです。」
・・・・・・・本当に、目からウロコ。おっしゃる通りです。
どこか、自分たちは安全だと高をくくってしまっている面もあります。
結婚前は、大分県民ではなかった私。
たまたまなのか、結婚してから、妙に地震が多いような気もします。
改めて、ちょっと真剣に考えてみる必要がありそうです。
参考までに、その場で出た本のご紹介。
一冊 140円。印刷代考えれば、買った方がよさそうですが・・・。
≪東京防災≫で検索するとHPからダウンロードもできます。
↓↓↓
書籍は、大分なら大分駅の東急ハンズで買える!
・・・・とのことでしたが、売り切れでした。
Amazonでも購入できるようです。
再販の予定もあるようで、3/1だそう。こちらも詳しくは、サイトに載っています。
東京在住でなくても、応用力十分。
のんきな土地柄に住むからこそ、知っておく。
これも大事かもしれません。
将来、子ども達が
どこに行っても、困らないように。
家の備えについても色々お話がありました。
今、お家を建てようか検討中の方は気になる所でしょうが
これもたくさんあって、一部だけご紹介。
■なるべく家具をおかない。家財を減らす。
造りつけを使う。収納を一か所にする。
■突っ張りポールなど家具の固定を過信しない。揺れで跳ね跳ぶ。
■ガラスの割れる音だけでもパニックの原因に。
ガラスの近くに家具を置かない。飛散防止対策をとる。
■安全スペースを設ける。特に玄関先。逃げ道を防がない。
緊急地震速報がでたら、とりあえず玄関先の安全スペースに。
■家の被害は、揺れと造りによる。また、どういった場所に建てたかによる。過信しない。
■罹災証明を受けるには、被害状況を写真に撮っておく。自分で申請しないと受けれない。
■万が一、ローンが残っている家が被災しても被災ローンの減免制度があることを知っておく
(熊本地震から本格化)
防災については、たくさんたくさん情報があって
どれから手をつけていいか分からなくなりそうですが
できることから、まずとりあえず。
少しずつでも、備えていきたいと思います。
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