『いのちの おはなし』

『いのちの おはなし』という絵本があります。

『いのちのおはなし』

聖路加国際病院の名誉院長で

『生き方上手』などの本で知られる

医師の日野春重明さんの絵本です。

1911年生まれ。御年104?105歳?
現役のお医者さんです。
夏目漱石や平塚らいてうらが活躍してた頃のお生まれ。・・・スゴイΣ(・ω・ノ)ノ!

小学校をまわりながら10歳前後の子供たちを中心に

「いのちの授業」を続けてこられました。

それを絵本にしたのがこちらです。

『いのちのおはなし』一部

「いのちはどこにあると思いますか?」の日野春さんの問いかけに

「心臓!」
「考えるから、頭!」
「からだぜんぶ!」

子供たちは口々に答えます。

みんなの意見にうなずきながら

日野春さんは言います。

「いのちは、きみたちのもっている時間だといえますよ。」


・・・時間?(。´・ω・)?


そんな風に考えたこともなかったので

ワタシにとっては、かなり目からウロコでしたΣ(・ω・ノ)ノ!


そのあとがきに

「いのち」である自分のつかえる時間のこと、

その「つかえる時間」である【「いのち」をどう使うか?】

それを決める「こころ」のこと。

そんな見えない「時間」や「こころ」ほど、大切にすべきだと語ります。


「生きて使える時間」=いのち。

どう使うか。

どう生きるか?


・・・・色々考えさせられます(´・ω・`)

戦火の最中にあって、そこに暮らす人々のことを

いのちを削る様に伝え続けて、

生きる時間を無理やり奪われた人。

生きて使える時間を、ほとんど報復ばかりに費やす人。

どちらが温かく優しいかなんて、小さな子供でも分かる。


温かさのない正義なんていらない。

いのちが「時間」だと、こんな結果でしりたくない。

他人ですら、やるせない思いでいっぱいになるのに

ご家族はどんなにかと思います。

いのちを削って伝え続けた「心温かな時間」は決して無駄じゃない。

そう信じたいです。

後藤健二さんと湯川遥菜さんのご冥福を心よりお祈りします。





余談ですが

『いのちをいただく』という絵本は

「いのち」を「たべもの」にする

食肉加工センターの人のおはなしでした。


日野春さんの絵本を読むと、

ワタシたちがおいしく食べているのは

たべものになった生き物たちの

「生きて使える」はずだった

「時間」なのかもしれない(´・ω・`)と、思います。

・・・もったいないこと、できないな!と

改めて思います(´-ω-`)

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