ぶきっちょ

以前、永家Tさんから

「・・・原田の親方(「壁をつくる人」原田左研代表)がね、

『左官さんは、器用じゃないほうがいい。

器用だと、手先だけでチャチャ、とやっちゃうから。

不器用で、悩みながらやる人間の方が

いい壁つくるんだよ』っていってたよ」と聞いたことがあります。

そのとき、全く左官職人じゃないのに

なぜか、嬉しくて嬉しくてしかたなかったのです。

ありがとうございます、親方(T_T)♪←ワタシが不器用でOKと言われたわけじゃないんですが(^^;)

で、気を良くして(?)ぶきっちょながら

家の外周の無機質な基礎ブロックを

漆喰で塗ってみることにしました(^O^)/←夫(^O^)/←ワタシ

ネットで見つけた、練った状態で送ってもらえる漆喰と、

・・・主人の亡くなった祖父が

現役だったころ使っていた鏝の数々。

こてと西洋モルタル

主人:「・・・・鏝にじいちゃんの手の跡が残ってる」

・・・・ギョギョ、ホントだ!Σ(・ω・ノ)ノ!

鏝と手の跡

柄のところが指の形に凹んでるの、わかりますか?


鏝板がなかったので安いベニヤ板を買ってきて~

いざ、いざ!

塗り作業

ところが、漆喰を壁に置く(塗りつける)ことから難しい(T_T)

塗るより落とす方が多い。

しかも、中腰でず~とやってると

膝だけじゃなくて、肩も腰も笑う始末。(←ブルブルって麻痺したみたいになるんです)

鏝板を支えるため、パーの形に開きっぱなしだった手のひらは

ほとんど感覚がなくなってくるのです。

主人「・・・・・キツイ(*_*;・・・・」

私たちは、にわか職人で数日の辛抱ですが

実際の職人さんたちは、毎日です。

暑い日も、寒い日も、おまけに足場の悪い高いところでも。


・・・・・・・・・・・頭がさがります。m(__)m←夫m(__)m←ワタシ

まだまだ完成はしていませんが

少し漆喰を塗っただけでも

俄然、変わる雰囲気!Σ(・o・)

漆喰をぬってみた

親方が「『壁をつくる』というよりは

壁の間にできた空間の雰囲気をつくる」っていうのも納得です。

こんな素人で、おまけにぶきっちょでも

雰囲気をず~っと、丸くしてくれる漆喰のすごさ!

・・・でもチョットやっぱり素人ならではの失敗も多い・・・。(T_T)←夫(T_T)←ワタシ (T_T)(T_T)←息子1,2

鏝の柄についた、じいちゃんの手の跡。

わりと器用であった亡き祖父が

汗をかきかき、握っていたであろうその木の柄が

なんだか、しみじみさせました。

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