誰にもわかってもらえないことって
本が好きでよく図書館に行きます。
といっても難しい本は大の苦手。
宮沢賢治なんかもいいな~とは思うくせに
思うだけ、の私。
もっぱら興味のあるモノや仕事の資料集めが主になります。
だいたい子供と行くので
児童書なんかのコーナーも見ます。
ところが児童書、あなどれません。
子供向けの本というのは
活字も大きく、大人物よりずっとわかりやすい!
中には魂が震えるほどの感銘を受ける本もあったりします。
15歳の寺子屋というシリーズがあって
その道の著名な方々が
15歳ごろの多感な時期の子供たちにむけて
寺子屋としていろんなことを語りかけている本です。
吉本隆明さんの(良く知らなかった私はよしもとばななさんのお父さん、でやっとわかりました(T_T))
『ひとり』は私には衝撃でした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『つまりあなたが「自分はひとりだな」と思うようになったのは・・・・(中略)
・・・人と比べて自分はどこがどう同じで、どう違うのかをいろいろ考えるようになって、
自分のことがだんだん見えてきたからでもある。』
『・・・相手にうまく伝わらない、誰ともわかちあえないその気持ちこそが<自分>じゃないですか。』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
立ち読みのはずが、借りて帰って
返した後は、古本として今自分の家の本棚にあります。
15歳じゃなくても、大人でも
言うには言ったけど、どうも違う。言葉でうまくどうも言えない。
言っては見たけど、どうも自分のホントウのことと違うような気がする。
ってありますよね!?
誰もわかってくれないって、思ってしまうけど
それって実は自分も自分のことなんて分からないし、
ましてや自分以外の人に分かれっていっても無理なのかも。
分かってもらえないのは孤独ですが
違うから、分かってもらえない、でもある。・・・んですかね。
ココ・シャネルだったっけ!?
「かけがえのない人でいたいと思ったら、常に人と違っていなければならない」(あってるかな?)
今、違っているということが不安な時代でもあります。
違っていることを不安がる人が集まって嫌な方向にいけば、いじめです。
みんな違うことは不安なのです。
でも、みんな違う。まったく同じはない。
人は違う。
人は孤独。
でも、同じじゃないから
あなたもわたしも
他に代わりがない。
かけがえない、ということなんです。
コメント